NPOをつなげる器 アースデイマネー・アソシエーション
「実際に足を運んでもらったリアルな出会いの中で、NPOを知ってもらうことが『アースデイマネー・アソシエーション』の本来の目的」と、代表理事の嵯峨生馬さんは話す。
『アースデイマネー』とは、日本円や米ドルといった法定通貨とは異なり、市民が自分たちで流通させることができる地域通貨のひとつ。環境や社会にボランティアや寄付を通して貢献した人が、そのお礼として手にすることができる新しいお金で、01年に東京都渋谷区で誕生して以来、多くの人々の労力と善意を流通させてきた。唱歌『春の小川』のモデルとして知られる渋谷川の「river」を元にした『r』が単位の『アースデイマネー』は、NPOなどが主催するボランティア活動やイベントに参加することで入手できる。使用場所は150ヶ所以上ものカフェやレストラン、ヘアサロンなどといった提携先のお店で、割引や特典などとして利用可能だ。
街のそうじをボランティアで行うNPO法人『グリーンバード』の活動に参加する添田美佳さんは、この『アースデイマネー』を利用するひとりだ。「水曜日に表参道でゴミ拾いをしています。1回の参加で500r(500円)。いろいろな人と楽しく話しながら街をそうじして『r』をもらう。そして、時々その『r』を持ってカフェなどへ行きます」。現在、彼女は縁もあって『アースデイマネー』提携先の飲食店で働いているそうだ。
そのほかにも「子どもたちと遊ぶと1回につき最大1000r」「渋谷で無農薬野菜を配達すると1回300r」といった25以上の参加NPOがある。また『アースデイマネー』は、ボランティアに興味がある人をNPO団体へつなげるナビゲートの役割も担う。嵯峨さんいわく、「市民が互いにつながって、自分たちでよりよい解決策を見つけて実践していくために、NPOという枠組みはこれからの社会においてますます不可欠です。でも、僕らの多くはNPOについて経験不足。もっと実体験とともにNPOを知る必要があると思います。そして、多くのボランティアに参加してもらうきっかけをつくるNPOへの"ポータル的な存在"になりたいと思っています」。
行政だけでは解決できない問題が多いこの社会で、市民や近所同士が気軽に参加できるツールのひとつがNPO。それを応援することは、私たちが自分たちで社会をつくっていくという、非常に具体的な方法論なのかもしれない。ボランティアに楽しく参加して『r』をもらい、それを使うお店を探す。そのお店で出会った人が紹介してくれた新しいイベントに参加して、また『r』をもらう。そうして、街に『アースデイマネー』のネットワークが広がることで、結果的に自分の地域のコミュニティをつくっていくことになる。それは、『r』が近い将来、必ず自分にとって心強い味方になることを示している。
団体のサポート総額
\ 0 0 , 0 3 2 , 5 3 9
- 団体名称 : 特定非営利活動法人 アースデイマネー・アソシエーション
- 代表者名 : 嵯峨生馬(代表理事)
- 主な活動地域 : 渋谷を中心とした東京近郊
- スタッフ構成 : 有給スタッフ4名/非常勤スタッフ5名/ボランティア約30名
- 所在地 : 東京都渋谷区渋谷1-6-3-502
- Tel : 03-3498-6522
- Mail : info@earthdaymoney.org
- HP : http://www.earthdaymoney.org/
- 活動目的 : 市民がより良い社会を目指すため、地域通貨をきっかけにして、NPO団体などのボランティア活動へ積極的に参加していく社会貢献を促進すること。
- 活動内容 : 『アースデイマネー』の発行とNPOや参加店など提携先の拡大。また、ボランティアに参加する機会をつくるためにNPO団体やイベントの紹介などを行っている。
- サポート支援金で出来ること : 5万円で、『アースデイマネー』の提携先としてNPO1つとお店3つを増やし、街のつながりを広げることができる。
