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平等な貿易を実現させる グローバル・ヴィレッジ

たとえば店で1枚のTシャツを買おうと思ったら、まず色やサイズを真っ先に考えるだろう。肌触りも重要なポイントだから、素材にも注目する。それが手頃な価格だったら……。きっと商品はあなたの物になる。では、Tシャツを「誰がどのような環境」で作ったのか、素材は「どのようにして作られたか」までを考えて購入する人はどれほどいるだろうか。それは難しいことかもしれない。というのも今の「安くて高品質な商品」を求める社会では、なかなか、商品の背景にある「物語」を開示している企業は少ないからだ。

『グローバル・ヴィレッジ』(以下、GV)はイギリス生まれのサフィア・ミニーさんが1991年に設立したNGO。貿易や環境問題に関する情報発信とキャンペーンの実施、途上国の福祉・環境プロジェクトの支援活動を通じてフェアトレードの普及と生産者が暮らす地域の環境作りに取り組む。フェアトレードとは、途上国の女性や小規模農家など、社会的・経済的に立場の弱い人々に仕事の機会をつくりだし、「公正な対価」を支払うことで自立を支援する仕組みだ。

「私たちはすでにフェアトレード事業部門の『ピープル・ツリー』でフェアトレード商品の販売を通し、生産者の支援をしていますが、さらに販売だけではカバーできない、生産地の環境整備や教育、啓発などに取り組んでいます」とGVの川村菜海さんは語る。GVは生産者を日本に招き、日本市場や品質水準を学んでもらったり、オーガニック・コットン製品の普及キャンペーンを行うなど、フェアトレードを取り巻く環境の底上げに尽力している。

Tシャツ一枚にもさまざまな問題が潜んでいるという。「ナチュラルなイメージのあるコットンですが、世界で2番目に農薬(殺虫剤)を使う作物です。インドでは農薬を買うための借金で首が回らなくなり、自殺する農民が後を絶ちません」。しかし、GVは買い物を否定しているのではなく、商品がどのように作られ、製品に何が使われているかを気にする「消費者視点」を成長させて欲しいと考えている。フェアな「消費者視点」は、大きな企業でさえも動かす力になっていくからだ。

ピープル・ツリーの商品バリエーションは豊富だが、すべてをフェアトレードの商品で生活するのは難しい。「だけど、気軽なところからでいいんです。年間10枚買うTシャツの1枚をフェアトレードにするところからでも始められる。そういう人が増えれば、企業に与えるインパクトが徐々に大きくなっていく。そして、残りの9枚はどうやって作られているんだろうと意識がうまれたら、世界は少し変わっていくのだと思います」。

GVでは、作り手の幸福につながるような商品を広め、応援している。やがて、それら商品は、私たちの生活につながり、豊かで幸せな気分になる物語を聞かせてくれるだろう。

団体のサポート総額

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  • 団体名称 : グローバル・ヴィレッジ
  • 代表者名 : サフィア・ミニー
  • 主な活動地域 : 東京
  • スタッフ構成 : 有給スタッフ2名/ボランティア約40名
  • 所在地 : 東京都世田谷区奥沢5-1-16-3F
  • Tel : 03-5731-6671
  • Mail : gv@globalvillage.or.jp
  • HP : http://www.globalvillage.or.jp/
  • 活動目的 : 持続可能な発展を目指して代替的なライフスタイルを提案・促進。世界のあらゆる場所での貧困、苦境、被害を軽減し、基本的人権の養護を確立する。
  • 活動内容 : 環境と貧困問題について情報提供と啓発活動を行い、「フェアトレード」を推進する。現地の開発プログラムを支援しながら、環境を害さない・持続可能な新しい国際貿易の在り方を提案していく。
  • サポート支援金で出来ること : 5000円で、ネパールの小学生が1年間で使う教科書10人分をまかなえる。